韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が１５日の第７８周年光復節（解放記念日）演説で、世界史的な位置で独立運動が持つ意味に言及しながら「自由」を強調する予定だ。

大統領室によると、尹大統領は先週末、光復節演説の草案に関する報告を受け、自ら演説に入れるメッセージを検討しているという。演説には光復（解放）と独立の意味、韓国が直面している分断の現実と北朝鮮の軍事的脅威の下、独立国家としての主権と自由守護の重要性を強調する内容を幅広く盛り込む予定だ。尹大統領は光復節の後の１８日（現地時間）に米ワシントン郊外のキャンプデービッドで韓日米３カ国首脳会談が開催されるだけに、３カ国首脳会談が持つ意味にも言及する可能性があるという。

大統領室の関係者は電話で「尹大統領は独立運動を建国の土台であり過程とみている」とし「自由の拡張という側面で、今日までその独立運動の精神が続いていると認識している」と伝えた。したがって光復節の演説でも、大韓民国の建国時点をめぐる「１９１９年の上海臨時政府樹立か、１９４８年の大韓民国政府樹立か」という陣営間の論争よりも、独立運動の世界史的な意味に関する生産的な議論が重要だというメッセージを出すと予想される。大統領室の関係者は「昨年明らかにした『大胆な構想』にもう一度言及し、北の実質的な非核化も促す」と伝えた。

これに先立ち尹大統領は昨年の光復節７７周年演説でも「日帝強占期の独立運動は国民が主権者の民主共和国、自由と人権、法治が尊重される国を建てるためのものだった」と強調するなど「自由」に３３回も言及した。