【韓半島平和ウォッチ】門戸を広げるG7…韓国も果敢に加入の準備を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.11 15:04
ポスト脱冷戦の国際秩序は、米中の対立が深まる中、ウクライナ戦争という地政学的な危機を経験している。さらにパンデミック・気候危機・エネルギー転換・デジタル変換・人口の崖など超大型変化が重なり、複合大転換期の混沌とした状況にある。米国と同盟国・友好国の民主主義グループ、中国・ロシア・イラン・北朝鮮など権威主義グループ、どこにも属さない第3グループ(Global South)という複雑な構図で国際社会が破片化した。外交でネットワーク構築と多国間主義の重要性が高まる理由だ。こうした脈絡でグローバル中枢国家を目指す韓国にG7の拡大と参加問題は関心を引く。
G7は、1970年代初めに世界経済がニクソンショック(ドル・金交換停止による衝撃)とオイルショックで困難に直面した当時、先進国協議の場として1975年に米国・日本・ドイツ・英国・フランスの5カ国からスタートし、翌年イタリア・カナダが加わって7カ国になった。ロシアが1998年に正式参加国になったが、2014年にクリミア半島侵攻で資格が停止し、2018年に脱退した。欧州連合(EU)は1981年から正式に参加しているが、欧州理事会議長と欧州連合執行委員長が共に出席する。