防弾ヘルメット性能虚偽作成…3カ月ぶりにまた摘発された韓国軍のずさんな防弾
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.08 17:47
将兵の命と直結した「防弾ヘルメット」数十億ウォン相当を契約しながら虚偽の品質結果書を作成するなど韓国軍のずさんな防弾物資管理実態が再び監査院の監査で摘発された。韓国軍は海上上陸作戦を担当する海兵隊員の防弾服購入要求書に海水防水能力基準もまとめていなかった。監査院はこうした内容が含まれた防弾物品獲得事業推進実態点検結果を8日に発表した。5月に発表された将兵服務環境改善推進実態監査で性能未達防弾服5万着が軍に普及したという監査結果が出てから3カ月ぶりだ。
監査院によると、陸軍本部と防衛事業庁は2021年12月に老朽ヘルメット交換の緊急性と予算不用防止を理由に「納品が先、検査は後」を条件に43億ウォンの軽量防弾ヘルメット購入契約を完了した。監査院によると、当時、先に納品し検査を後するための要件である北朝鮮の核脅威など緊急安保状況を満たしていなかったが、防衛事業庁は陸軍の要求をそのまま承認した。監査院関係者は「2021年中に納品されなければ関連予算44億ウォンがすべて不用になる状況だった」と話した。期限が迫る中で契約を締結したため納品後にヘルメットの副資材不良品数千個が出てきた。防弾ヘルメット全量が陸軍に納品されたのは2021年12月だったが、不良問題で実際に傘下部隊に普及したのは翌年10月だった。