「米中対立が深まれば朝鮮半島で戦争…日韓が働きかけるべき」 日本老学者の提言
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.03 08:17
終わらない戦争、6・25の停戦協定70周年だった先月27日、日本を代表する知識人、和田春樹東京大名誉教授の『朝鮮戦争全史』の翻訳本が出版された。700ページを超える膨大な分量で、韓国戦争勃発の原因と過程を集大成した労作だ。特定のイデオロギーのフレームに縛られず、米国とロシアおよび北朝鮮の資料まで深く研究し、分かりやすく解説している。今年85歳の和田氏が生涯にわたり韓半島をめぐる現代史を掘り下げてきた研究の結実だ。
6・25は韓国では韓国戦争、北朝鮮では「祖国解放戦争」、日本では朝鮮戦争、英語圏の一部では忘れられた戦争と呼ばれる。それだけ特定の観点で一方的に眺めれば曲解の可能性が高まるということだ。和田氏の著作はその罠にはまることなく綴っている点にも意味がある。和田氏本人は進歩性向だが、李承晩(イ・スンマン)元大統領を「朝鮮半島統一に大きな情熱を持った人物」と評価した部分などがそうだ。