最近解任された中国前外相の秦剛氏（５７）と不倫説が浮上した香港フェニックス衛星ＴＶのジャーナリスト傅暁田氏（４０）を日本メディアが集中照明した。メディアは秦氏が公式的な席から消えた後、傅氏の行方も不透明だと伝えた。ニュースレンズジャパンは３１日、「秦剛前外相の不倫相手とされる香港の著名ジャーナリス傅曉田氏も行方が分からなくなっている」と伝えた。そして傅氏がどんな人物かを詳しく紹介した。

重慶で生まれた傅曉田氏は北京大学を卒業した後、２００７年に英ケンブリッジ大学で修士学位を取得した。２００９年に香港フェニックステレビ（鳳凰衛視）のロンドン支局特派員として採用され、１２年には香港本社に転勤し、主に政治記者として活動した。

２０１４年から看板番組「トーク・ウィズ・ワールド・リーダー」の司会者を務め、この番組を通じて傅氏は昨年まで世界各国の指導者にインタビューをしてきた。傅氏が秦氏といつ初めて会ったのかは不明だ。ただ、２０２１年７月に秦氏が駐米大使として赴任した後、翌年３月にワシントンで傅氏のインタビューを受けた。２０２２年１１月には傅氏が男児を出産した。インタビューから８カ月後のことだ。秦氏がこの子どもの父という噂がある。こうした疑惑は傅氏がＳＮＳに載せたコメントに起因する。

秦氏は昨年１２月に外相に就任し、３月には全国人民代表大会で国務委員に選出された。超高速昇進だ。この時、傅氏は微博（ウェイボー）に息子の写真と共に「勝利の開幕」というメッセージを投稿した。また３月１９日には微博に息子の写真と共に「パパは仕事で忙しい。誕生日も一緒に過ごす時間がない。私たちは遠くからパパの誕生日を祝うしかない」というコメントを載せた。秦氏の誕生日は３月１９日と知られている。

米日刊紙ニューヨークポストは傅氏の非公式インスタグラムとして「ｘｆｕ．１２６」というユーザー名を紹介した。ここには傅氏が赤ちゃんを抱いている写真が掲示されている。また昨年２月２４日に米ロサンゼルスのミレニアム・ビルトモア・ホテルで白いドレスに赤いコートを羽織った傅氏と、パーティーで蝶ネクタイにスーツ姿で出席者を迎える秦氏の写真も投稿された。この写真には「私たちにとって歴史的な日」というコメントが添えられた。

４月１１日には傅氏の公式ツイッターに専用機の写真、秦氏とのインタビューのスクリーンショット、機内で息子を抱いて撮った自撮り写真の３枚が掲載された。ここには「前回１人でこの飛行機に乗ったのはロスからワシントンへの出張。幸せでもあり、寂しくもあり、それが『トーク・ウィズ・ワールド・リーダー』での私の最後の仕事だった。今回もこの飛行機はＬＡ発だけど、大切な息子エルキンと一緒」と綴った。これを最後に傅氏のツイッターは更新されていない。

一方、中国外務省は秦氏の不在について健康上の理由と説明した。しかし２５日に秦氏の解任が発表される前から秦氏と傅氏の不倫説が出ていた。また秦氏の解任後、中国共産党中央党校機関紙に掲載された論評も疑惑に火をつけた。２６日の「学習時報」は１面に「若い幹部は職位にふさわしいモラルと才能を兼ね備えるべき」と題した論評を掲載した。この論評は習近平主席が最近、中央党校教育の開幕式で「若い幹部が棟梁之材（国や集団の柱）になるには職位にふさわしいモラルと才能を備えなければならない」と述べたと紹介し、「若い幹部はいかなる状況でも脱線してはならず、規律を守って自重しながら国民を幸せにする恒久的な動力を維持する必要がある」と強調した。こうした論評について一部では秦氏の解任と関連したメッセージだという解釈があった。