【社説】低成長の沼に落ちた韓国、革新だけが生きる道
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.30 09:34
サムスン電子が4-6月期に半導体部門で4兆3600億ウォン(約4830億円)の赤字を出したと27日に明らかにした。1-3月期に14年ぶりとなる4兆5800億ウォンの営業赤字を記録したのに続く赤字だ。世界的な景気低迷が最大の原因だが、韓国経済の柱である半導体の転落という点で衝撃的だ。
韓国経済の体力低下は国の経済規模順位でも確認できる。昨年韓国の名目国内総生産(GDP)規模は13位、前年比で3段階下落した。それでもサムスン電子の半導体赤字幅が1-3月期より小幅に減り半導体が底を打っているという点は幸いだ。しかし半導体がすぐに生き返るものではない。世界的な景気低迷が一時的ならば、米中覇権競争にともなう世界的供給網変化は韓国半導体産業の構造的沈滞を呼び起こす恐れがある。
韓国経済はこのまま落ち込むだろうか。新たな跳躍が切実な時期だ。折しも半導体に隠れていた自動車産業の善戦が注目される。低成長の沼に落ちた韓国経済に小さな希望になっている。実際にヒョンデ(現代自動車)が4-6月期売り上げ42兆2497億ウォン、営業利益4兆2379億ウォンで四半期基準では過去最大の業績を更新した。現代自動車グループはトヨタとフォルクスワーゲンに続き昨年世界販売3位の自動車グループに上がった。2020年の鄭義宣(チョン・ウィソン)会長就任後に電気自動車などエコカー市場を狙って大々的な体質改善に出たのが功を奏したと評価される。これだけでない。LGエネルギーソリューションやポスコのように二次電池を未来の収益源として掲げる企業の最近の活躍も目立つ。