「津波級の水の流れ、脱出不可」…極限豪雨が増えた韓国「地下恐怖症」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.18 07:23
「私の願いは私たちが最後の犠牲者であってほしいということでした。しかし今回、私のような人がまた出てきてしまったのか…、そう思うと再びその日の悪夢に吸い込まれていく気持ちです」
2020年7月23日、釜山(プサン)草梁(チョリャン)第1地下車道浸水事故の時に実兄を失ったチョ・イルファンさん(58)は17日、このように話した。当時、1時間当たり80ミリを越える激しい雨で、一瞬のうちに地下車道が冠水し、ここを通過していたチョさんの兄を含めて市民3人が命を失った。この日午前に訪れた草梁第1地下車道には小雨が降っていた。「進入禁止」の札をつけた出入り統制遮断機が道路を塞いでいた。垂直支持台に設置されていた電光掲示板には「浸水発生進入禁止」の案内が出ていた。釜山東区庁関係者は「2020年惨事以来、手動遮断機を設置し、気象庁が大雨警報を出せば、とにかく遮断機を下ろす」とし「内部をリアルタイムで監視できるカメラも増やした」と説明した。