【社説】韓日首脳、国民が安心する時まで協力必要だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.13 10:58
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が昨日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が開かれたリトアニアの首都ヴィリニュスで岸田文雄首相と首脳会談を行った。尹大統領の就任後6回目であり、今年に入り4回目となった会談で、両首脳は焦眉の関心だった福島原発汚染水放流に関連した立場を交換した。尹大統領は徹底したモニタリング情報の共有と放流点検過程に韓国の専門家を参加させるよう要請した。放射性物質の濃度が基準値を超過する状況が発生する場合、即刻的な放流中断と通知も要求した。
岸田首相は「健康と環境に悪影響を与える放出はしない」とし「問題が発生する場合、直ちに放出中断を含めて適切な対応を取ること」を約束した。両首脳が科学的な安全を前提にしてはいるが、日本の汚染水放流を既成事実化したものだ。そのため汚染水放流を反対する声がより大きくなる可能性がある。日本の汚染水放流が国際基準に合致するという総合報告書を今月4日に国際原子力機関(IAEA)が発表したが、安全性に対する懸念は両国ともに消えないのが現実だ。放射性物質を取り除く多核種除去設備(ALPS)の性能に対して懸念する見解が依然としてあることも事実だ。