【コラム】海流は大きく動きながら流れる=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.11 15:02
耳順に到達したハム・ウンギョン氏は群山(クンサン)刺し身店の経営者になった。1985年の米文化院放火事件の主人公であり元三民闘争委員会(民族統一・民主奪取・民衆解放委)委員長の彼が「核廃水」の衝撃を見かねてマイクを握った。汚染水怪談は非科学的、反日感情に火をつけるものだと言った。広場デモに出た野党議員はハム氏の運動圏の同僚や後輩だ。過去30年間、韓国社会主義労働者同盟(社労盟)や「京畿東部」のように体質と性向が大きく変わった。三民、すなわち民族・民衆・民主に分派した後えいが掲げた「核廃水」「空っぽ報告書」のカードが水産物をすべて放射能汚染水に染め、漁民は最悪の状況を迎え、国民は不安を感じている。怪談と科学が衝突し、科学も紛々とした現実でセシウムクロソイ、放射能マダイ、トリチウムブリまでが出てくる。
多核種除去設備(ALPS)で62種の核物質を完全に取り除いたという日本政府の説明にもかかわらずも抗議が絶えない。国際原子力機関(IAEA)は日本寄り、買収されたと主張した。最も騒がしい国が韓国だ。野党が好機をつかんだ。「最隣接国の韓国が(世界の代わりに)免罪符を与えて後押しする」と言った。正義記憶連帯、緑色連合など190余りの団体が糾弾隊列に加勢した。今年の夏には「竹槍歌2」が暑さほど民心を強打する予定だ。