中国、沖縄の独立をあおる? 沖縄知事が北京を訪れて先祖の墓を参拝
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.06 10:45
4日、中国を訪問中の沖縄県知事が北京近郊の琉球王国(現在の沖縄)墓地を訪れて参拝した。在日米軍基地反対論者である玉城デニー(本名・玉城康裕)沖縄県知事(64)は今月3日、国粋主義志向の中国環球時報とのインタビューで「いわゆる『台湾事態がすなわち日本事態』という日本政府の論調で沖縄を戦場にすることはできない」と発言して波紋を呼んだ。香港や台湾など中華圏メディアは玉城知事の言動をめぐり、中国が過去に明・清朝時代の朝貢国だった沖縄の歴史を活用して米国と日本の牽制(けんせい)に出たと解説した。日米が台湾独立という「台湾カード」で中国を牽制したことに対して、米軍基地反対世論の強い沖縄を揺さぶって日本を牽制しようとする対抗作戦という分析だ。
環球時報の5日の報道によると、4日玉城知事は北京通州区張家湾鎮に造成された「琉球国墓地遺址」を訪れて参拝した。張家湾はかつて明・清朝時代の大運河の主要港であり北京の関門役を果たしていた地域で、琉球国墓地には清朝時代に北京で客死した琉球王国の使節・官吏・通訳官ら14人が埋蔵されている。玉城知事は沖縄風習による参拝を終えた後、記者団に対して「つないでもらった中国と沖縄の絆をしっかり結んでいき、平和で豊かな時代をつくっていく」と明らかにした。