忠清南道天安（チョンアン）のチキン店で客１０人が酒類やチキンなど約２６万ウォン（約２万８６００円）分の飲食をした後に食い逃げする事件が発生した。

２９日のＪＴＢＣによると、４月４日午後７時３０分ごろ、天安市（チョンアンシ）のチキン店で一行１０人が飲食をした後、料金を支払わずに逃走した。

当時、店の監視カメラの映像には、一行の１人の男が突然立ち上がって厨房の方をのぞいた後、一行に合図を送る姿が映っていた。この男が合図を出すと、一行はバッグや傘など持って一斉に席を立った。

店の経営者Ａが出てくると、一行は「トイレに行ってくる」と話した後、そのまま去っていった。この一行の飲食料金は２６万ウォン相当だったと、Ａは伝えた。

Ａは警察に通報し、１週間後に一行の１人と連絡が取れたという。この一行は「誰かが支払ったと思った」と釈明したと、警察は伝えた。合図を出す姿が映っていた男もＡとの電話で「たばこを吸いに行こうというジャスチャーだった」と釈明した。

一行の一部は店を訪れてＡとの合意を図ったという。これに対しＡは飲食代のほか、その日に片づけることができなかったテーブルによって発生した損害と精神的被害補償も同時に要求した。すると一行は潜伏し、Ａは結局、告訴することになった。

軽犯罪処罰法によると、他人が売るものを飲食して正当な理由なく料金を支払わない場合、１０万ウォン以下の罰金、拘留または過料が科せられる。故意性が証明されれば詐欺罪で１０年以下の懲役または２０００万ウォン以下の罰金刑となる。