韓国政府が「韓国政府は汚染水の放流が安全だとあらかじめ判断したことも、放流に同意したこともない」とし「『韓国政府が日本政府を代弁する』などの歪曲は関係公務員に対する侮辱的な発言」と強く反論した。２０日に開かれた福島汚染水放流関連の一日ブリーフィングでのことだ。

政府は汚染水放流に関連して国民の懸念を解消するとし、１５日から週末を除いて毎日ブリーフィングを開いている。だが、ブリーフィングでも「日本政府の立場だけを繰り返す」という指摘が続くや「侮辱的」という強い表現を使って対応に出た。

国務調整室のパク・グヨン国務１次長はこの日、政府ソウル庁舎で開かれたブリーフィングで「政府は国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の検証に参加しており、独自で日本で資料を確保し、汚染水が国際的に公認された基準に合致するか多方面で検証している」とし「科学的に安全基準を満たすことができなければ放流に反対する」と強調した。

海洋水産部のソン・サングン次官は「２０１１年の大規模の放射能流出にもかかわらず、韓国海域と水産物に特別な異常兆候はなかった」とし「シミュレーションの結果とこれまでの韓国海域のモニタリングの結果からも分かるように、今後汚染水が放流されても韓国海域と水産物に影響を及ぼす可能性は極めて小さい」と話した。さらに、海水浴場を対象に開場前に放射能緊急調査を実施すると発表した。調査対象は済州咸徳（チェジュ・ハムドク）海水浴場、江原道鏡浦（カンウォンド・キョンポ）海水浴場など２０カ所だ。

東京電力が福島原発を観光コースとして開放する計画だという日本現地の報道について、「韓国の視察団が観光コースに行ってきたのではないか」という質問も出た。パク次長は「日本政府の公式発表ではないので断定することは難しい」とし、「その部分（観光コース化）を視察団の活動と結び付けて評価するのは行き過ぎた話だ」と反論した。