韓国、「汚染水怪談」で天日塩買いだめ…価格2カ月間で3倍に
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.06.17 10:33
6日午後、全羅南道新安郡(シナアングン)の塩田。4万6200平方メートル(約1万4000坪)の塩田で作業者2人が天日塩を採取していた。塩田管理部長のキム・グァンホさん(63)は「最近、塩の価格が上がり、注文量も大きく増えた」とし「私たちの塩田は陸地に大きな倉庫があるが、すでに倉庫が空いている塩田も多い」と話した。新安では全国の天日塩の80%に相当する年間20万トンの塩が生産される。
天日塩の価格が上がっている。新安郡などによると、16日基準で天日塩の価格は20キロ袋が3万2000ウォン(約3530円)。4月の1万2000ウォン台から今月初めには1万9000ウォンまで上がったが、さらに大きく値上がりした。今年は雨が多いうえ、福島原発汚染水の放出が迫っていることで注文が殺到し、価格が急上昇しているという分析だ。塩田の職員チョン・ミンチョルさん(62、新安郡)は「今年の塩の生産量が20%以上減少した状況で注文が急増し、価格が上がった」とし「一部の塩田が追加の値上がりに備えて出荷量を減らしたのも価格に影響を与えているようだ」と説明した。