韓国襄陽で落雷事故、過去最大の人命被害に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.12 07:23
江原道襄陽郡江峴面(カンウォンド・ヤンヤングン・カンヒョンミョン)の雪岳(ソラク)海辺で10日午後、落雷を受けて倒れた男性Aさん(36)が11日午前、結局死亡した。一緒に事故に遭ったBさん(43)ら5人は幸いに命に別状はない。死亡したAさんは心停止状態で病院に搬送され、約10分後に呼吸と脈拍が戻ってきたが、結局意識を取り戻すことができなかった。11日、行政安全部によると、同日の事故はデータがある2009年以降、人命被害が最も大きかった。この10年間(2013~2022年)、落雷事故による死亡者は7人、けが人は18人だ。
今回の落雷事故は、韓半島(朝鮮半島)の北部にとどまる低気圧が停滞し、大気が不安定な中で発生した。11日、首都圏では雷雨を伴った夕立が降り、ソウル北部と仁川(インチョン)、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)・議政府(ウィジョンブ)などでは落雷が発生した。落雷は雷雨を伴った雲と地表面の間で起きる雷だ。雷と稲妻を伴った強い雨雲が現れた時に発生する可能性が大きい。気象庁のキム・ソンムク予報政策課長は「雷・稲妻・落雷発生の可能性は対流現象の強度に比例するが、年を重ねるにつれ対流現象が活発になっている」とし「気候変動で夏場の大気下層温度が高い状態で今回のように冷たい空気が流入する条件が合致すれば落雷の可能性が大きくなる」と説明した。