日本の回転寿司チェーン「スシロー」が自社の店舗で故意に醤油差しをなめる様子を動画で撮影し、流布した少年に６７００万円の損害賠償訴訟を起こした。

読売新聞の８日付の記事によると、スシロー側は３月に出した訴状で少年の行動のために「各店舗の衛生管理に疑念を生じさせ、多くの客に不快感、嫌悪感を与えた。影響は深刻で、この問題を放置できない」と提訴理由を明らかにした。

少年は１月、回転寿司店の醤油差しの注ぎ口の部分をなめて商品に唾をつける行為をし、これを撮影して動画を公開した。動画が拡散し、しばらくスシローの来店客が減少した。また、親会社の株価が同月３１日には５％近く下落した。

スシロー側はアクリル板設置など類似の迷惑行為を防止するための対策を推進中のため、賠償請求額がさらに増える可能性もあるとしている。

少年側は５月、裁判所に出した答弁書で「反省の日々を過ごしている」と自身の行為は認めながらも「客の減少理由は同業他店との競合も考えられる」と反論したと読売新聞が伝えた。

一方、この少年のように日本の回転寿司売り場で唾をつけた指で寿司に触ったり、寿司にわさびを乗せるなど迷惑行為をする様子を撮影した動画がＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）で相次いで拡散されている。一部のメーカーは人工知能（ＡＩ）を搭載したカメラを設置するなどの対応策を講じた。