韓国国家報勲処、戻らぬ国軍勇士12万1879人 最後まで連れ戻す
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.06.03 10:54
12万1879人。乱数表の暗号のように見える6けたの数字には韓国国民の「恨」と「念願」が込められている。韓国戦争(朝鮮戦争)で国を守るために命を捧げた国軍勇士のうち、まだ遺骨が見つかっていない護国英霊の数であるからだ。この地のどこかに眠ったまま70年が経過した今でも、私たちのそばに戻っていない12万1879人。彼らの献身と犠牲を記憶し、彼らの遺骨を迎えるために最後まで最善を尽くすという意志を固めるために官民が力を合わせた。
国家報勲処は2日、護国報勲の月を迎え、「最後まで連れ戻すべき121879太極旗」キャンペーンを行うと明らかにした。このキャンペーンは2020年に始まった。光云大の公共疎通研究所と在学生が韓国戦争70年を迎え、報勲の象徴として太極旗(韓国の国旗)バッジを製作して市民に配りながらだ。その後、趣旨に共感した民間企業が次々と参加し、政府も積極的に支援しながら社会的に大きな反響を呼んだ。当時、中央SUNDAYも官民が共にするキャンペーンに参加し、これを大きく取り上げて報道した。
注目すべき部分は3年前のキャンペーンでの数字が「122609」だった点だ。その間、730人の遺骨が追加で発掘され、121879に減った。しかし依然として先は長い。韓国戦争に参戦した国軍勇士は約109万人。戦死者は16万2394人で、うち13万3192人の遺骨が収拾されず終戦を迎えた。その後、2000年から遺骨発掘作業が本格化したが、現在まで発掘された国軍の遺骨は1万1313人にすぎないのが実情だ。戦死者の大半はまだ家族のもとに戻れずにいる。残りの12万1879人の遺骨を最後まで収拾しなければならない理由もここにある。