【韓中ビジョンフォーラム】「『誰が先に行くのか』を論じる前に、韓国から中国に近づくべき」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.24 11:16
◇対中・対露外交を手放すことはできない
▽魏聖洛(ウィ・ソンラク)/韓半島平和作り事務総長=ウクライナ問題で欧米と中露の対立が深まる状況で、韓国の対米傾斜は避けられない。しかし、韓半島(朝鮮半島)の非核化と統一を考えるとき、対中・対露外交を放棄することはできない。この1年間、対米と対日外交は顕著だったが、対中・対露外交は見られなかった。ただ対米外交の過程で起きたことを処理するための対応にとどまっていた。現在の国際情勢の下では、対米・対中・対露外交が一つの絵の中で統合され、調整される戦略が必要だ。
▽李夏慶(イ・ハギョン)/中央日報大記者=韓日米関係を最優先に置いて中露関係を設定しているが、戦略的に利益のバランスを念頭に置かなければならない。過去の理論やフレームは機能していない。先週のG7サミットでは、新たな国際経済協力体の創設が提案された。今は中国とのデカップリングではなく、ディリスキングという表現が出てくるが、ここにはドイツとフランスの圧力があったという。米国だけでは左右できない複雑な状況が展開されている。冷静に状況を注視し、戦略的に対処しなければならない。