価値上昇の「小型原発」…許認可世界1号は韓国だった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.22 15:43
大型原発の100分の1の大きさの小型モジュール原子炉(SMR)が新たな輸出品目として注目されている。最近、韓米企業間のMOU(業務協約)、原発生態系復元などを経て「未来型原発」SMRの価値が高まった。ただ、商用化までにはまだ時間がかかるため、開発速度と経済性がカギになるという見方が出ている。
SMR事業化は最近加速している。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の米国国賓訪問期間だった先月25日(現地時間)、米ワシントンで開かれた「韓米先端産業・クリーンエネルギーパートナーシップ」行事の核心はSMRだった。SKイノベーション・現代建設・斗山エナビリティなどが参加したMOUが3件締結された。両国の企業が共同で事業推進、輸出拡大などに取り組むことにした。
SMRは小さなモジュールに原子炉を縮小した形態で、数百メガワット規模の電力を生産する。世界で80種余りの開発が進行中だ。評価は異なるが、安全性が高く、建設費が安いうえ、水素生産・淡水化など多様な活用が可能という長所が挙げられる。英国国立原子力研究所(NNL)は2035年にSMR市場規模が最大630兆ウォン(約65兆円)に達すると予想した。原発業界ではアフリカのように大規模な電力供給が難しい地域、製鉄など特定工程に電力が必要な企業、原発建設の負担が大きい先進国などにSMRが多様な形で使用されるとみている。