<原爆・徴用被害者の回想>3歳の時に被爆…78年ぶりに両首脳慰霊碑参拝に「恨」晴らす(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.17 11:04
「初めてこの知らせを聞いた瞬間、耳を疑いました。誰も関心を持ってくれず、このまま忘れ去られると思いながら生きてきました。覚えていてくれるだけでもありがたいです。78年の歳月が流れ、当時3歳だった子どもが80歳を過ぎました。ようやく『恨(ハン)』の一部が晴れたような感じです」
韓国原爆被害者協会の鄭源述(チョン・ウォンスル)会長(80)のしわだらけの目元が涙で潤んだ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田首相が広島にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑を参拝するという発表を思い出すだけで涙が出るという。生涯「被爆」のトラウマを抱えて生きてきた鄭さんに最も必要だったのは、誰かの関心だった。歴史の清算や謝罪・反省、和解・許しなど、大げさな談論も、結局は不当な犠牲と不可抗力の苦痛に対する関心が根底になければならないと鄭さんは信じている。