【時視各角】ヒロシマの3度目の衝撃
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.10 09:24
#1.終戦60年を3日後に控えた2005年8月3日、広島で会った坪井直さん。当時80歳。平和記念公園内にある原爆ドーム前で目を赤くして首をうな垂れていた。彼の証言は衝撃だった。
広島大学2年生だった坪井さんは被爆中心地で1キロほど離れたところにいた。閃光を感じた直後、体が10メートルほど弾き飛ばされた。意識を取り戻した時は激しい火傷で全身の皮膚が真っ黒に焼けてただれていた。ぼやける空の下、1週間「悪い米国やつら!」と叫んで狂ったように路上を歩き回り、意識を失ってしまった。40日ぶりに目覚めたが1年間起き上がれなかった。放射線で脊髄が破壊されて激しい貧血状態だったからだ。それよりももっと痛かったのは胸の中の傷だといった。「娘が5回も流産したとき、胸が張り裂けるような思いだった。被爆者である私のせいのような気がして本当に死にたいという思いしかなかった」。