「携帯電話で話せば米国だけが聞いているわけではなく、数カ国が聞いていると考えなければならない」。米国の機密流出事件が大きく取り上げられた後、外交安保OBのAさんに連絡したところ聞いた言葉だ。米国が友邦の通信内容も盗み聴いているというのは公然の事実だ。米国だから盗聴されないというのか。そうではない。アンゲラ・メルケル首相が盗聴されたという事実が公開されてからドイツが震え上がったが、なんのことはない、ドイツもホワイトハウスなど米国に対して諜報活動をしていたことが明らかになったこともある。だれもが能力の限り諜報し、能力の限りこれを防ごうとする。そのためAさんは「盗聴が間違いなのではなく、流出が間違っている」と主張した。
「血盟だといいながら盗聴することは可能なのか」「龍山(ヨンサン)が移転したせいで盗聴された」などと非難することはできるが、視野がそこだけにとどまってはいけないという趣旨だ。実際、流出文書によって現れた現実ははるかに複雑多端だ。