【コラム】韓日関係を磨く道、私たち周辺の貴重な話(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.14 11:35
朴大仁(パク・デイン)米国宣教師が韓国で30年間ほど過ごして帰国したことがあった。彼は私の家の近所に暮らし、親しく付き合った。朴氏が教会で話したことを思い出す。彼が東南アジアに来ている外国の宣教師の会に出席した時だった。そこで日本から来たある宣教師に会った。日本の宣教師は朴氏が韓国から来たという事実を知り、対話をすることになった。その日本の宣教師に関する話だ。
太平洋戦争が終盤になると、東京の市民は米国の空襲を避けて避難を急いだ。その宣教師は避難先を探して、ある田舎に行ったという。知る人もいないが、みんな戦争に苦しんでいて自分のことで精一杯だった。ところがその村に暮らすある家庭の夫婦が訪ねてきてあいさつをし、「困ったことがあれば言ってほしい」と親切に声をかけてきた。