韓国の山火事で爆撃されたように焼けた村…屋根覆う鉄板も風で吹き飛ぶ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.12 11:05
江陵(カンヌン)の山火事発生から5時間が過ぎた11日午後1時ごろ、台風並みの強風が吹き荒れると飛行機が離陸するような騒音が森を埋め尽くした。あちこちで木が倒れていた。どうにか生き残った高さ10メートルを超える木にもあっという間に火が燃え移った。視野が届く地面全体が赤い火炎に囲まれていた。空は白い煙がいっぱいにあふれていた。
江陵市アンヒョン洞のある村では城の形をした2階建てのペンションがすぐにでも崩れ落ちそうに真っ黒に焼けていた。瞬間的に強い風が吹くと屋根の上にあった鉄板がそのまま飛んで行き近くに駐車していた自動車を襲った。内部の什器類は跡形もなくすべて焼けた。50メートルほど離れた木造ペンションは屋根が焼け落ちていた。ペンション裏の韓屋もすべて焼けてしまい村全体がまるで爆撃を受けたようだ。韓屋の主人のチェ・ホヨンさん(75)は「40年以上暮らしてきた韓屋なのに思い出が入った写真1枚すら持ち出せなかった」と話した。