「ミサイルが爆発するように車が爆発…映画『トンネル』のように人々が駆け出した」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.30 06:55
「トンネルの中に入ったら、前がまったく見えなかったんです。変な感じがしてドアを開けてみたら、煙臭い臭いがしました。いつの間にかトンネルの中が白くなりました。急に『バン』という音がして、あっという間にすっかり黒くなりました」
29日、京畿道果川市(キョンギド・クァチョンシ)の第2京仁(キョンイン)高速道路の防音トンネルで火災が発生した午後1時49分、トンネル内を通っていたイ・ヒョンソクさん(53)は、「119と通話していると、突然大きな炎が目の前に迫ってきた。とても驚いて力が抜けた」と阿鼻叫喚の現場状況を説明した。イさんは「最後という気持ちで『天に任せよう』と思って駆け出したが、息ができないほどつらかった」として「時々窓に開いている小さな隙間から澄んだ空気を吸いながら前に進んだ」と話した。
車両のけん引のために現場進入を試みた牽引業者のソさん(35)は「炎が強すぎて119救急隊がトンネルの中に入ることができず、車がミサイルの爆発のように一つ二つと爆発した」と話した。ソさんは「トンネルの前にいた自動車は逆走行したり後進したりして戻り、トンネルの中では車を捨てて避難する人が多かった」とし「急いで避難するために携帯電話と財布を置いてきた人もいた」と話した。ある50代の男性は同乗者の友達を置いて一人だけ避難したと言いながら泣いたという。鎮火後、トンネル内では捨てられた車40台余りが見つかった。