韓国造船「10年の危機」は終わった…現代重、中国を追い抜く世界1位の技術
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.07 10:15
今月4日、蔚山(ウルサン)HD現代(ヒョンデ)重工業造船所。建物の外壁に貼られた「我々がうまくいくことが国がうまくいくこと」と書かれた大きな文字のスローガンが印象的だった。中に入ると、オレンジ色のゴリアテクレーンの下で建造中の大型液化天然ガス(LNG)運搬船が最も目についた。それもそのはず、クレーンの高さだけで109メートルに及ぶ。マンション36階と同程度の高さで、一度に持ち上げることができる重量が最大1290トンに及ぶ。全10個のドック(建造空間)では、計47隻の船舶が建造中だ。
汝矣島(ヨイド)の面積の3倍に及ぶ635万平方メートル(約192万坪)の造船所は活気に満ちていた。長い低迷期を乗り越えて世界受注1位を走る会社らしい。HD現代重工業は2010年代初めから「受注絶壁(不況)」と中国企業の激しい追撃で「10年の危機」を経験した。しかし、2021年から訪れた好況期を迎え、最近は受注目標を超過達成し、今後3年分の仕事を確保した状態だ。昨年末基準の世界の受注量でHD現代重工業の市場シェアは10%に及ぶ。現場に投入された人員だけで3万人だ。