半導体市場が沈滞し、サムスン電子とＳＫハイニックスの在庫資産が過去１年間に１６兆ウォン（約１兆６０００億円）以上も増えた。全体の在庫資産増加分のうち両社が占める比率は半分に近かった。両社を含む国内大企業の在庫資産規模は前年比で３０％ほど増えた。

企業分析研究所リーダーズインデックスによると、国内上位約２００大企業の在庫資産は２０２１年末の１３５兆３０１５億ウォンから昨年末は１７５兆５１６７億ウォンへと２９．７％増えた。売上高基準で国内上位５００大企業のうち事業報告書で在庫資産を公示した２１２社のデータを分析した結果だ。

四半期別には昨年７－９月期末基準で在庫が１７７兆２１５３億ウォンで最も多かった。この時期に在庫資産規模がピークとなった後、徐々に減少している。在庫の範囲は商品と製品・半製品・仕掛品などであり、原材料などは含まれない。

業種別には情報技術（ＩＴ）・電気・電子業種の在庫資産が１年間に４７兆２８５９億ウォンから６６兆７４７７億ウォンへと４１．２％増加し、最も多かった。特にサムスン電子、ＳＫハイニックス、ＬＧエナジーソリューション３社が全体の在庫増加金額の９３％を占めた。

サムスン電子は２０２１年末に２５兆７５４２億ウォンだった在庫資産が昨年末には３６兆１９７億ウォンと４０．２％増えた。ただ、昨年７－９月期（３６兆７２０４億ウォン）以降、在庫は増えていない。ＳＫハイニックスは２０２１年末に７兆９１６億ウォンだった在庫が昨年末には１２兆９３６２億ウォンと、５兆ウォン（８２％）以上増えた。

サムスン電子は７日に１－３月期に暫定業績を公開する。メモリー寒波の直撃弾を受け、半導体部門で兆ウォン単位の営業赤字が避けられないとみられる。ＳＫハイニックスも在庫が増えて半導体価格が下落し、運営資金調達のためにこの日、２兆２３７７億ウォンの海外での転換社債発行を決定した。

ＬＧエナジーソリューションは２０２１年末に２兆４２７８億ウォンだった在庫が昨年末４兆４０５１億ウォンまで増えたが、７－９月期（５兆７１２５億ウォン）比では小幅減少した。

自動車・自動車部品業種の２３社の在庫は１８兆３１３５億ウォンから２２兆３８９億ウォンへと２０．３％増え、全体平均値を下回った。石油化学業種３０社の在庫は１年前（２２兆５４７５億ウォン）より３６．２％増えた３０兆６９９９億ウォンだった。飲食品業種は２０２１年末の４兆１９２４億ウォンから昨年末は６兆１５０８億ウォンと４６．７％増え、主要業種のうち増加率が最も高かった。