韓国外交部の趙賢東（チョ・ヒョンドン）第１次官が次期駐米大使に内定したと伝えられた。前日国家安保室長へ異動した趙太庸（チョ・テヨン）駐米大使の後任人事だ。

外交消息筋によると、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は趙次官を駐米大使に内定し、米国政府にアグレマン（外交使節に対する事前同意）を要請する計画だ。

尹大統領が来月末に米国国賓訪問を控えているだけに速やかにアグレマン手続きを踏む計画であることがわかった。

趙氏は駐米大使館公使と外交部北核外交企画団長、外交部第１次官などを務めた「米朝・北核通」の外交官だ。

１９８５年に外交官試験に合格して外務部に入った彼は、対米外交と北朝鮮の核問題に精通した代表的な外交官僚に選ばれる。

北米局北米第３課長、駐インド大使館公使参事官などを務め、李明博（イ・ミョンバク）政権時代の２００８年からは青瓦台（チョンワデ、大統領府）対外戦略秘書官室選任行政官として勤めた。

当時対外戦略秘書官だった次期国家安保室第１次長の金泰孝（キム・テヒョ）氏とともに働いた経験がある。

文在寅（ムン・ジェイン）政権が発足し外交部企画調整室長から退いた後に本部待機となったが退任している。本部で主要な職務を広く経験しているが大使の経歴はない。