【グローバルアイ】岸田首相を巡る論争…戦争中ウクライナに「必勝しゃもじ」の贈り物
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.28 09:11
ご飯と同時に誕生したもの。そう、しゃもじだ。韓国民族文化大百科事典によると、しゃもじの出現は何と4~5世紀ごろまで遡る。慶州(キョンジュ)金冠塚(クムグァンチョン)から釜が出土したので、このころにしゃもじも作られたのだろうという推測だ。最初は木製で、そのうち高麗時代ごろになると真鍮(しんちゅう)でも作られるようになった。
1980年代に家宝を紹介する放送番組に80を超えたおばあさんが「最近の人々は物を無駄使いしていて残念」とし、風呂敷に大切に包んで取り出したのが真鍮のしゃもじだった。4代受け継いで使いながら直径が15センチだったものがすりへって2センチも残っていなかったが、テレビに出て自慢するほどの家宝だったのだ。
最近日本でこのしゃもじが連日話題にのぼった。岸田文雄首相(66)がウクライナに行ってゼレンスキー大統領にプレゼントしたことが契機になった。贈り物は誰でもできるが、このしゃもじに必勝と書いたことが波紋を起こした。24日参議院会議で野党議員が詰め寄るようにこう言った。「日本がやるべきは和平。(必勝とは)不適切だ」。インド歴訪最終日の夜、貨物エレベーターに乗ってホテルを抜け出し、ウクライナに向かった列車で、もしかして動線が漏れるのではないかと心配で携帯電話の電源をすべて消して電波まで遮断する機器に携帯電話を入れた、スパイ映画さながらのすべての苦労が一度に吹っ飛んでしまった瞬間だった。