【コラム】ミサイル発射にオールインする北朝鮮
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.24 11:12
13日から始まった韓米連合軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」訓練に対応し、北朝鮮が12日に潜水艦発射巡航ミサイル(SLCM)2発、14日に短距離弾道ミサイル2発、16日に大陸間弾道ミサイル(ICBM「)火星17型」1発を相次いで発射した。恐るべき軍事力を誇示したように見えたが、実際にそうだろうか。
今回のミサイル挑発は開発中または改善中のミサイルの性能テストである可能性もある。発射の時期を韓米連合訓練に対する反応として映るよう計算したとみられる。防御訓練だと主張し、追加の国連安保理決議案導出の可能性を低める狙いがあるのかもしれない。
北朝鮮政権は相次ぐミサイル発射の目標が韓米の北朝鮮攻撃の可能性に対する警告だと主張する。17日の労働新聞は韓米連合訓練について「全面戦争を想定した挑発的な北侵実動演習であり核予備戦争」と非難した。ソウルやワシントンが北朝鮮を攻撃する意図があるという証拠はどこにもない。たとえそうだとしても北朝鮮のミサイル発射は力の誇示というよりも、むしろどれほど力がないかを表している。韓米の攻撃に対する軍事的な対応力を見せるには北朝鮮がこれまでに見せたものではあまりにも不足する。