【時論】国連人権調査委10周年、北朝鮮人権の「後退」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.21 15:43
北朝鮮の人権実態を説明する場合、最も含蓄的に使う単語が「暗鬱」だ。今の状況も非常に良くないが、今後改善される見込みがほぼない時に使う。国連は2003年人権委員会の「北朝鮮人権決議案」をはじめ、北朝鮮の暗鬱な人権状況改善のために旗振り役を果たしてきている。国連は2003年人権委員会と2005年総会を皮切りに20年連続で北朝鮮人権改善を促す強力な決議案を採択した。
特に2013年3月21日、当時国連人権理事会は加盟47カ国全員一致で「北朝鮮人権調査委員会(COI)」設置を決議した。北朝鮮人権調査委員会は他の調査委員会とは違い、国連で初めて満場一致で採択された。調査委員会はオーストラリア大法官(最高裁判事)出身のマイケル・カービー委員長をはじめと人権専門家3人で構成された。委員会は3人に1年間、北朝鮮の食糧問題、拘禁施設、拷問および非人間的待遇、生命権、強制失踪や外国人拉致など9つの分野で具体的な人権侵害事案を調査して報告書を作成するよう任務を与えた。