「私は逮捕される」トランプの呼び掛けに、支持層が結集…不気味な共和党
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.21 14:24
米国共和党がドナルド・トランプ前大統領を中心に急速に一つになりつつある。トランプ氏が自身の逮捕の可能性に言及して、支持者に「行動」を促すメッセージを発信してから見え始めた現象だ。ただし、このような支持層の結集がトランプ氏の政治的基盤強化には役に立っても共和党にとって脅威要素になり得るとの分析もある。トランプ式「扇動政治」が諸刃の剣になり得るという意味だ。
性的スキャンダルをもみ消すために口止め料を渡したとの疑いがもたれているトランプ氏は19日(現地時間)、自身に対する検察捜査の背後にバイデン大統領がいるとにらんでいる。トランプ氏はソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャル(Truth Social)の書き込みを通じて「バイデンはマンハッタン地方検察が民主主義を攻撃することと何の関連もないふりをしていてもらいたい」とし「だが、バイデンは地検を不公正な司法省の人々ばかりで埋めた」と批判した。続いて黒人でありマンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事に言及して「ブラッグは(ワシントン)DCから直接命令を受ける逆人種差別主義者」と主張した。前日、21日に自分は検察に逮捕されるとしながら「抵抗せよ!国を取り戻そう!」と投稿したことに続き、支持層に対して強いメッセージを送った。
検察の起訴が迫っているとみられる中、連日「親トランプ戦線の結集」を訴えるトランプ氏の声は実際に党内に相当な反響を呼んでいる。共和党内の潜在的な大統領選挙候補に挙げられてきたニューハンプシャー州のクリス・スヌヌ知事はこの日、CNN放送に出演して「現状況でトランプ氏に対する同情論が形成されている」と話した。トランプ氏の動きに批判的だったスヌヌ氏は「2024年大統領選挙を控えて(競争)パラダイムを急激に変化させている」ともした。