韓国銀行・金融当局、SVB破綻の影響で金融・通貨政策の経路変える
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.15 11:36
米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻が韓国の金融・通貨政策の経路を変えている。まず政府の金融改革の試みにブレーキをかけている。韓国の銀行寡占解消のロールモデルとなされたSVBの破綻が、チャレンジャーバンクと呼ばれる小規模特化銀行の危険性を浮上させるためだ。また、米国の緊縮強度が弱まるという予想に韓国銀行も基準金利の追加引き上げ圧力から一層自由になったという分析が出ている。
◇SVBが韓国版「特化銀行」導入妨げるか
14日の金融圏によると、銀行圏経営・営業慣行・制度改善実務作業班は15日に3度目の会議を開く。金融当局は銀行寡占構造緩和案としてノンバンクに対する支払い決済業務許容の可否とともにチャレンジャーバンク導入を検討している。特定の分野に強みを持つ特化銀行を進入させ5大銀行が思いのままにする韓国の銀行市場に「ナマズ」を放つ効果を持たせるという意図だ。2日の実務作業班初会合でSVBはチャレンジャーバンクの代表事例として登場した。出席者はSVBについて「事実上高リスクベンチャー企業だけを顧客にする特化銀行のように機能している」と評価した。