濃厚になる4月の利上げ…韓銀「ウォン安緩和効果」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.10 10:46
昨年「キングドル(ドル高)」の威力に外国為替市場が動揺した時、韓国銀行の基準金利引き上げが対ドルウォン安の圧力を一部緩和させたと分析された。今年の韓米金利逆転幅が2%ポイントまで広がり外国為替市場に衝撃を与えかねないという懸念が高まり、韓国銀行がこれを根拠に再び基準金利引き上げに踏み切る可能性が高まっている。
韓国銀行は9日、国会に提出した通貨信用政策報告書で「ウォン・ドル為替レート決定要因を分析したところ、ドル指数、貿易収支、不確実性要因などと共に、韓米間政策金利格差も有意義な影響を及ぼすと推定された」と述べた。韓銀の分析によると、1ドル=1440ウォン台までウォン安ドル高が進んだ(為替レートは上昇)昨年10月基準で、米国の金利引き上げが1ドル=100ウォンほどウォン安ドル高が進んだ。韓銀の金利引き上げは逆にウォン相場を20ウォン程度引き上げる効果があった。
1ドル当たりのウォン相場は今年も不安定な流れを続けている。今年初め1ドル=1200ウォン台で安定するかと思われたが、最近、米国の緊縮基調強化の見通しが強まったことを受け、1300ウォン台で上下している。21~22日、FRBの「ビッグステップ」(基準金利0.5%引き上げ)の可能性が高まる上、最終金利水準も最大6%まで展望が上方修正されることを勘案すると、ウォン安はさらに激しくなりかねない。一度「息抜き」に入った韓銀が4月に金融通貨委員会で基準金利を引き上げるという見方がより色濃くなっている背景だ。