米国の湾港の至るところに中国製クレーン…「偵察ツールか」高まる懸念
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.07 13:26
米国の湾港で操業している中国製のコンテナクレーンが偵察ツールとして使われる可能性が提起されていて米国政府が対策準備に乗り出したと米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が5日(現地時間)、報じた。米安保当局者は米軍もよく利用する湾港に多数配置されている中国上海振華重工(ZPMC)製のクレーンを「トロイの木馬」に比喩した。船舶から港湾にコンテナを下ろしたり、船舶にコンテナを載せたりする時に使うZPMC製クレーンにはコンテナの出所や目的地を登録し追跡できる高度なセンサーが搭載されている。
WSJは「世界各地における米軍の作戦を支援するために国内外に輸送される物資に関する情報を中国が入手できるのではないかとの懸念が生じている」と伝えた。米国高位防諜官僚出身のビル・エバニナ氏はWSJに対して、「クレーンは新たな華為(ファーウェイ)になり得る」としながら港湾クレーン事業を「合法的な事業とそのふりをした秘密裏での情報収集活動との完璧な組み合わせ」と描写した。