<新三重苦に止まる韓国の輸出エンジン>対中貿易黒字昨年95%減少、輸出先多角化が切実
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.03.05 10:31
1558億ドル(約21兆円)。昨年の対中輸出額規模だ。東南アジア地域と米国、欧州などを抜き依然として韓国の最大の輸出相手国は中国だ。21世紀に入って中国経済が急浮上し、世界的供給網で中国が核心的な位置に上がったおかげだ。20年以上にわたり韓国が中国に中間財を輸出すれば中国が完成品を作って全世界に売る公式が韓国経済を牽引したという話だ。しかしこの公式は最近になって異常信号を出している。2018年以降25%ほどを占めていた韓国の対中輸出の割合は昨年22.8%まで落ちた。
対中輸出不振は貿易収支に直撃弾となった。昨年の対中貿易収支は12億5000万ドルの黒字で、2021年の242億8000万ドルの5%にとどまる。過去最大の黒字だった2013年の628億ドルと比較すると2%水準にすぎない。韓国貿易協会のホン・ジサン動向分析室研究委員は「1月の韓国の中間財輸出減少額96億ドルは総輸出減少額の92億ドルを上回ったが、主に海外生産拠点の輸出減少のため。輸出不振は米国と日本、ドイツなど主要輸出国の共通の現象だが、韓国の輸出が相対的に大きく振るわない状況」と分析した。