ロシア空港で未確認物体が発見されて空港運営が一時中断し、一部地域の放送局がハッキングされ、虚偽の空襲警報が放送されたと２８日（現地時間）、ロイター、タス通信などが報じた。

報道によると、同日午前、ロシア第２の都市サンクトペテルブルクのプルコヴォ空港上空で未確認物体が確認され、一時的に運営が中断された。

サンクトペテルブルク市当局がテレグラムで「プルコヴォ空港は一時的に飛行機の離着陸が中断された」と発表したのに続き、市の緊急サービスがスプートニク通信に「未確認物体により空港周辺上空が一時閉鎖された」と述べた。

空港はこの日午後１時２０分まで運営が中断される予定だったが、予定より早い正午に運営が再開された。

未確認物体に対する公式調査結果は発表されなかったが、複数の現地オンラインメディアは戦闘機が出撃したものの未確認物体を確認できなかったと報じた。

航路追跡サイトのフライトレーダー２４によると、今回の措置によりサンクトペテルブルクに向かっていた多数の国内線航空便が出発地に回航し、サンクトペテルブルクを通過しなければ行けない域外領土のカリーニングラード行きの航空便も影響を受けた。

◇ロシアの一部地域の放送局にハッキング…虚偽空襲警報の発送

これとは別に、ロシア国防部はこの日、声明で「ラジオ放送局とＴＶチャンネルサーバーに対するハッキング結果で、一部地域で空襲関連情報が配信された」とし、「該当の情報は虚偽で、事実と異なる」とした。

ＲＩＡノーボスチ通信によると、該当の情報が放送された地域には２０１４年にロシアが強制併合したクリミア半島も含まれた。

ＳＮＳには「皆さん、今避難所に向かってください」という字幕が出た放送のキャプチャー画面が投稿された。ラジオ放送では「注意、注意、空襲警報が発令された。全員、避難所に向かいなさい」という警告がサイレンと共に放送されたとリスナーが伝えた。

ロシア国営メディアはウクライナが背後にいるとしたが、ウクライナの公式の反応はなかった。