ＢＴＳ（防弾少年団）がブロックで生まれ変わる。デンマークのおもちゃ会社レゴグループがＢＴＳの『Ｄｙｎａｍｉｔｅ』のミュージックビデオをテーマにしたセット商品「ＢＴＳ　Ｄｙｎａｍｉｔｅ」を来月１日にオンラインとオフライン店舗を通じて発売すると発表した。レゴがＫ－ＰＯＰアイドルをテーマにした製品を正式に製作して販売するのは今回が初めてだ。

◇レゴ、「ＢＴＳ　Ｄｙｎａｍｉｔｅ」発売

レゴは１６日に公式ツイッターを通じ「ＢＴＳ　Ｄｙｎａｍｉｔｅ」発売を明らかにした。レゴが上げた動画にはブロックで作られたＢＴＳメンバーが歌に合わせて踊る『Ｄｙｎａｍｉｔｅ』のミュージックビデオのワンシーンを再現した。この知らせを受けた世界のＢＴＳファンらはこのツイートをシェアしながら「発売日が待ち遠しい」「もっと多くのＢＴＳセットが出てきても全部買い集める」という反応を見せた。公式ホームページに上げられた韓国での価格は１４万９９００ウォンだ。

ＢＴＳはビートルズ、エルビス・プレスリー、ローリング・ストーンズ、スパイスガールズに続きレゴで製作された５番目のアーティストになった。韓国をテーマにした製品として２０１２年に発売された崇礼門（スンレムン、南大門）に続き２番目だ。

「ＢＴＳ　Ｄｙｎａｍｉｔｅ」製作の背景にはファンらの要望があった。レゴは自社のプラットフォームを通じてレゴファンからの新製品提案を常時受け付けている。ここに上げられた提案が１万票を超える支持を受けるとレゴの審査を経て製品化される。「ＢＴＳ　Ｄｙｎａｍｉｔｅ」も昨年米国のＢＴＳファンが提案したデザインが製品化要件を満たして商品化につながった。レゴにはＢＴＳのほかにもガールズグループのＢＬＡＣＫＰＩＮＫのコンサート、ＴＷＩＣＥの『ＦＡＮＣＹ』のミュージックビデオなど、Ｋ－ＰＯＰアイドルを素材にした製品を作ってほしいという提案が上がっている。

レゴはこれまでＫ－ＰＯＰに関心を持って見守ってきた。レゴグループでクリエイティブプレーラボの首席副社長を務めるトム・ドナルドソン氏は２０１９年の訪韓当時「Ｋ－ＰＯＰのような韓国文化は世界のおもちゃ市場でも魅力的な素材」と話した。レゴは２０２１年にＫ－ＰＯＰコンサートをテーマにした子ども向け製品を発売している。

◇「Ｋ－ＰＯＰセンセーションの試金石に」

外信もＢＴＳとレゴのコラボに注目した。ＢＴＳが昨年６月にグループ活動中断を宣言してから今回の新製品発売をＢＴＳの影響力を中間点検する契機とみたものだ。ウォール・ストリート・ジャーナルは２０日、「今回の取引はＢＴＳメンバーがソロになってから（世界的企業との）初の大規模コラボ事例。Ｋ－ＰＯＰセンセーション（ＢＴＳ）がこれまで見せた強力な影響力と市場性にとって試金石となりそうだ」と分析した。

続けて「所属事務所ハイブが最大の競合企業のひとつであるＳＭエンターテインメントの４分の１の株式を取得する公開買い付けを始めた。しかしＢＴＳはハイブの成功に依然として決定的な役割をするだろう。グループでＢＴＳを広報できない状況でレゴの今回のＢＴＳブランドのライセンス契約がハイブに成果をもたらすかも試されるだろう」と予想する。

淑明（スクミョン）女子大学経営学部のソ・ヨング教授は「ハイブがＢＴＳに対する世界のファンの認知度と人気度を利用して長期収益化に出たもの。ビートルズ博物館をファンが訪れて記念品を買うように、ＢＴＳもレゴとコラボして今後レゴランドに展示館を開くなどの方式で付加的な収益創出が可能だ」と説明した。続けて「ＢＴＳを文字通り『アイドル』（偶像）にするためのキャラクター事業のパートナーとしてレゴはハイブの良いコラボ相手になるだろう」と話した。