「偵察気球」攻勢に切り替えた中国…「対応する権利を持った」報復警告
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.06 10:13
米国本土上空を横断した中国の「偵察気球」を理由にトニー・ブリンケン米国務長官が5日に予定されていた中国訪問を延期したのに続き、中国がこの気球をミサイルで撃墜した米国を強く非難し、米中両国が正面衝突した。
米国防総省が偵察気球の存在を発表した当初は、事態収拾に集中しているように見えた中国は、気球が撃墜されたのを契機に攻勢に切り替える模様だ。残骸の回収後に予想される米議会と軍部、世論の攻勢に対抗し、中国政府は強対強の対峙を予告した。米・中共に強硬論が優勢になり、両国政府の一部で推進されてきた対話努力は打撃を受ける見通しだ。
中国は5日午前、外交部が声明を出し、「米国が武力を用いて民間用無人飛行船(民用無人飛艇、civilianunmannedairship)を攻撃したことに強い不満と抗議を表明する」と発表した。報道官の発言(Remarks)より水位の高い外交部の声明(Statement)は、中国が昨年8月2日、ナンシー・ペロシ米下院議長(当時)の台湾訪問への抗議を発表して以来、初めて。