「（旧ソ連の）レーニンとスターリン、（中国の）毛沢東、（キューバの）カストロ、（カンボジアの）ポール・ポート、北朝鮮の金正日（キム・ジョンイル）と金正恩（キム・ジョンウン）、（ニカラグアの）オルテガ、（ベネズエラの）マドゥロなど社会主義思想家たちは歴史上大きな犯罪を犯した」

米議会に過去の社会主義体制によって発生した大規模な人命殺傷と飢餓などに言及し、これを糾弾する決議案が提出された。決議案には歴史上大規模な犯罪を犯した社会主義思想家のうち、北朝鮮の前現職最高指導者である金正日総書記と金正恩委員長の名前が明示された。

３０日（現地時間）、米議会の議案情報システムによると、共和党所属のマリア・エルビラ・サラザール下院議員（フロリダ）とスティーブ・スカリス下院共和党院内総務が最近、「社会主義の恐怖を糾弾する（Ｄｅｎｏｕｎｃｉｎｇ　ｔｈｅ　ｈｏｒｒｏｒｓ　ｏｆ　ｓｏｃｉａｌｉｓｍ）」というタイトルの決議案を代表発議し、下院に提出した。

決議案は「米議会はすべての形態の社会主義を糾弾し、米国で社会主義政策を施行することに反対する」とし、「社会主義思想は全体主義支配と独裁に流れる権力の集中を不可欠にする」という内容が盛り込まれた。

また「社会主義は世界的に１億人以上を死に追いやり、繰り返される飢餓と大量殺傷を招いた」とし「十月革命で数千万人が死亡し、中国の大躍進政策で１５００万～５５００万人の人民が飢餓で死亡した。北朝鮮では最大３５０万人が飢え死した」と記した。

決議案は特に「ウラジーミル・レーニン、ヨシフ・スターリン、毛沢東、フィデル・カストロ、金正日、金正恩などの社会主義思想家は歴史上大きな犯罪を犯した」と指摘し「米国が個人の尊厳に対する信頼に基づく限り、全体主義に基づく社会主義は根本的にこれに反するしかない」と糾弾した。

一部の共和党議員は、民主党の一部勢力が社会主義理念を持つ政策を展開していると主張していた中、このような内容の決議案を提出したという。ただし前回の会期にも同じ内容の決議案が発議されたが、所管常任委で通過することができず自動廃棄された。