韓国-UAE、どのように兄弟国になったのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.23 14:11
現在、両国間の協力は期待以上のウィン・ウィン(win-win)効果を出している。韓国はバラカ原発を通して莫大な経済的利益を創出し、UAEは経済分野以外にも韓国軍部隊が自国に駐留することで安保上の利益も得ている。国立外交院のイン・ナムシク教授は「両国関係はシナジーを出すことができる構造だ。漢江(ハンガン)の奇跡を起こした韓国の経験は、砂漠の奇跡を築いているUAEの発展に役立つはず」と述べた。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領から尹大統領まで歴代大統領はUAEを訪問した。日米中露の主要4大強国でない特定国を韓国の歴代大統領が訪問を続けるケースは極めて珍しい。両国関係も「未来志向的パートナー関係」(2006年)から「戦略的パートナー関係」(2009年)、「特別戦略的パートナー関係」(2018年)へと格上げされた。
一部ではUAEが遠く離れている韓国から得る利益は限られるという見方もある。秘密軍事協約の実効性に疑問を提起したりもする。しかし両国関係の急速な進展は、当時の急変する中東情勢と重なって必然的に進行された側面がある。当時、米国のオバマ政権は米中の競争と葛藤が深まりながら、中東よりもアジアを重視する「ピボット・トゥ・アジア(Pivot to Asia」(アジア回帰)政策を見せた。米国とサウジアラビアに安全保障を依存したUAEの立場では、軍事力の強化と共に同盟の多角化が重要だった。この時、韓国が原発建設をきっかけに新しい安保協力パートナーとして登場した。