【ニュース分析】理由あるバイコリア(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.01.22 10:37
2番目の要因は「漢江(ハンガン)の奇跡」を成し遂げた韓国の集約的な高成長に対する憧憬だ。地政学的リスクを利点に変えようとするポーランド、砂漠に各種インフラを構築しようとするサウジとUAEは同様の悪条件を打破して立ち上がった韓国をロールモデルと考え経済発展のパートナーとするという意志が強いということだ。サウジ政府系ファンドのPIFが仁川(インチョン)・松島(ソンド)の干拓事業を印象的だとして2015年にポスコ建設の株式取得を決めたのが一例だ。中央大学経営学部のパク・チャンヒ教授は「開発途上国は過去には似たような位置にいたのに先進国へと急速に跳躍した韓国のノウハウがほしくなるほかない」と話した。
3番目、韓国が戦略産業を重工業から半導体とIT分野にシフトしたことが通じている。機械、鉄鋼、造船など重工業の育成は、道路、港湾、鉄道、発電所などの産業基盤が弱い国には時間と多くの費用がかかり非効率的だ。世界的産業トレンドにも合わない。ポーランド、サウジ、UAEはこのため人工知能(AI)とスマートシティのような先端IT分野に主力しているだ。日本より早くIT転換に成功し、中国より半導体技術力で先を行く韓国はこれを助ける適格の国だ。