増える孤独死の悲劇…「マンションはお墓のよう」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.08 11:09
「ここの雰囲気はまるでお墓のようです。マンションで多くみられる騒音トラブルも、遊び場で飛び回る子どもたちもいないですから。住民のほとんどが1人暮らしですが、隣にだれが住んでいるのかは関心もないです。みんな死ぬ日だけを待つ感じです」。
ソウル・江西区(カンソグ)にある賃貸マンション団地に居住するチャンさん(76)は自身が住むマンションを「お墓」と描写した。高齢者が集まって住むこの賃貸マンションは60代以上の1人世帯の割合が高い所のひとつだ。チャンさんは「1~2カ月に1回は1人暮らしでだれにも知られずに死んだという話を聞く。私もやはりそんな日だけを待って生きているようだ」と打ち明けた。ここで5年間警備の仕事をしてきたという70代の警備員は「隣から悪臭がするという苦情から、うわさをたよりに家族を捜してドアを開けてみたら人が死んでいたというのを数多く見てきた。住民同士の交流もなく、家族もあまり行き来しないため孤独に死を迎えるのを見ると同年代として心が痛い」と伝えた。