韓国、年末の書き入れ時もビアホールはひっそり…持ちこたえていた消費も下り坂
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.26 09:03
22日午後7時に訪れたソウル・鍾路区東崇洞(チョンノグ・トンスンドン)のビアホール。クリスマスを3日後に控えた年末だが10卓のテーブルのうち半分程度だけ埋まっていた。コロナ禍前の2019年にはこの店の年末の予約は2カ月前には埋まっていた。忘年会を楽しもうとする大学生が集まるためだ。この店の店主は「1年のうち年末、特にこの時期は書き入れ時だが当惑している。今後お客が減り続けそうで業種変更を真剣に悩んでいる」と話す。ビアホール周辺には飲食店や居酒屋10店ほどが営業していたが、テーブルの半分以上のお客が入っている所は3~4カ所にすぎなかった。店主は「江南(カンナム)や弘大(ホンデ)のような大型商圏を除けば年末に売り上げが大きく増えたところは多くないだろう」と話した。
最近輸出が力を出せない状況で韓国経済の「防波堤」の役割をしていた消費が急速に冷え込んでいる。新型コロナウイルスの防疫緩和後に瞬間的に増えた「リベンジ消費」も停滞し、年末の書き入れ時への期待感も静まっている。
韓国銀行が25日に発表した「消費者動向調査」によると、消費者心理指数(CCSI)は86.5で前月の88.8より2.3ポイント下落した。2カ月連続の下落だ。CCSIは100より低いほど消費を減らそうとする心理が強いという意味だ。統計庁の産業活動動向を見ても10月の小売り販売額指数は前月より0.2%下落した120.4で2カ月連続の下落だ。百貨店・マートなどで商品を購入する需要が減ったという意味だ。企画財政部関係者は「4-6月期よりは7-9月期、7-9月期よりは10-12月期の消費状況が良くない」と話した。