【コラム】「戦争の半分は強者にとって損だった」…ウクライナを見た台湾が命運を賭ける戦略(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.21 13:57
ウクライナ・ロシア戦争を契機に「非対称戦略」が注目されている。特に、中国の圧倒的軍事力に直面した台湾は切迫している。2022年3月、台湾の邱国正国防長官は「ウクライナが非対称戦略を通じてロシアという巨大な敵に対抗している」と評価した。10月10日、蔡英文総統も「包括的非対称戦争遂行力を発展させる」と強調したことがある。米国もこれに呼応して10月27日に発刊した「国家防衛戦略(NDS)」で「台湾の非対称的自衛能力の発展を支援する」と明らかにした。
非対称戦略の事例分析はアレギン・タフト(Arreguin Toft)の研究が代表的だ。1800年以降に発生した197件の戦争事例を分析した結果、強者が勝った事例は70.8%だった。だが、弱者が勝った事例も29.2%に達した。特に、1950年代からは強大国が目的を達成できない場合が50%以上に増加した。米国のベトナム戦争、ソ連のアフガニスタン戦争が代表的だ。すなわち、グローバル化の拡散、人命損失に対する負担、世論の重要性などがこのような傾向をより一層加速させている。