【コラム】米中半導体戦争、韓国の安保利益から確保しなくては(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.13 10:42
米国は輸出統制体制の主導国として軍事技術と二重用途技術の輸出を遮断するために、あるいは人権弾圧とテロリズム抑止という米国の対外政策目標を達成するための手段として輸出統制を使ってきた。しかし最近になり中国が米国の地政学的競合者に浮上し中国に対する経済的・技術的優位を確保するための手段として輸出統制が拡大使用されている。2018年の米輸出統制改革法で商務省に対し新技術と基盤技術の輸出を統制するよう要求しているのもそうした流れを見せる。
しかし輸出統制が米国と中国との戦略的競争の手段に拡大使用される場合、国際通商規範との摩擦を避けるのが難しくなるのも事実だ。輸出統制は特定製品の輸出と技術移転を一方的に制限する措置であり貿易自由化規範と衝突する。国際規範上で輸出統制は、関税と貿易に関する一般協定(GATT)第21条に示された「必須の安全保障利益」を保護するための措置、あるいは国際平和と安全を保護するための国連憲章上の義務履行に向けた措置として正当化できるだけだ。