ウラジーミル・プーチン露大統領

ウラジーミル・プーチン露大統領がロシアの「母の日」にあたる２７日を２日後に控え、軍兵士の息子を持つ母親たちとの懇談会で「もともとわが国で（毎年）３万人は交通事故とお酒で死ぬ。仕方ないことだ」と述べた。

ロシア大統領室は２５日、モスクワ郊外ノボオガリョボの大統領公邸でプーチン大統領が参戦軍人の母親約１７人との懇談会を開いた写真と出席者の発言を公開した。　

プーチン大統領はこの席で、「家族はすべての源だ。あなたの子どものほとんどが祖国ロシアを保護することを決めたのも間違いなくあなたの努力の結果」と母親たちを褒め称えた。　

だが、質問が交わされる中、戦争で軍人たちの死亡を「仕方ないこと」と述べた。また「わが国では約３万人の人々が交通事故で死亡し、ほぼ同じ数の人々がお酒で死亡する。重要なのは、私たち皆が死ぬということ、私たち皆が神の手にいるということ」とし「いつか私たち皆はこの世を去るだろうが、それは仕方ないこと」と話した。

一方、録音記録によると、ウクライナ侵攻に対するロシア国内の反発が大きくなっていることが分かる。また、懇談会の出席者たちは大統領の前で子どもを戦場に送った苦痛を吐き出した。ある出席者は「指揮官の記録を見ると『病院に送られた』と書かれているが、軍人がどのような負傷を負ったのかはっきりと分からない。軍人たちは祖国のために自分を犠牲にしたにもかかわらず、不明な状況を証明しなければならない状況」と不満を呈した。