カナダのトルドー首相が主要２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会議の宴会場で中国の習近平国家主席の抗議を受けた後、自身の言論観と国政運営哲学を明らかにした。

１７日（現地時間）のウォールストリートジャーナル（ＷＳＪ）によると、トルドー首相は前日（１６日）、Ｇ２０首脳会議が開かれたインドネシア・バリを離れる前、記者らに対し「いくら敏感な事案を議論してもカナダの国民に隠さない」と述べた。

またトルドー首相は習主席との対話で自身がカナダの利益を擁護したと話した。トルドー首相は「我々の国民に対する（中国の選挙）干渉問題のようなカナダ人の関心事を伝え、これについて対話ができることが重要だと強調した」と述べた。

これに先立ちトルドー首相と習近平主席の舌戦は取材カメラの映像で公開された。習主席は２人が交わした対話がメディアに公開されたことについて「適切でない」と問いただし、相手が誠意を見せない場合は議論で望むものが得られないという説教性の発言をした。これに対し、トルドー首相は「カナダでは自由で公開的、率直な対話を支持する」と述べた。

習主席が抗議した報道は、トルドー首相がカナダ選挙に対する中国の介入の動きに自制を求めたという報道であり、１５日の非公式会議の内容だ。