【コラム】相次ぐ超大型スキャンダル…暗号資産の冬が始まった(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.15 11:57
バンクマンフリード氏は暗号資産界のジョン・ピアポント・モルガン(1837~1913年)と呼ばれた。モルガンは金融グループJPモルガンの創業者だ。ウォール街が世界の金融市場の中心に浮上した時期である1870~1913年に米国の金脈を思うがままにした。バンクマンフリード氏をモーガンに例えた裏には暗号資産界の希望がとぐろを巻いている。モルガンが19世紀末に世界金融の中心に浮上するウォール街の信頼性を高めたように、バンクマンフリード氏が新種資産である暗号資産の信頼を高めるアイコンとしての役割をすることをブロックチェーン界の人々が望んだという話だ。
金融の歴史を見れば英雄の没落は「幻滅の瞬間」の始まりだったりした。新しい種類の資産または技術、パラダイムを象徴した人物が没落すれば投資沈滞につながった。いわゆる「○○の冬」と呼ばれる時期だ。すでに米国では兆しが現れている。期待と信頼であふれていたブロックチェーン界は波紋の雰囲気でいっぱいだ。そのため「暗号資産の冬」が近い将来現実になる見通しだ。