【コラム】韓国、核開発・再配備・共有いずれも「得より失」(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.11.13 12:03
そうして見ると上のオプションはいまの段階では得より失が大きいだろう。核開発に対しては1970年代中盤に朴正熙(パク・チョンヒ)大統領が核開発をしようとした時に米国がどれだけ強く出てきたのか振り返る必要がある。その時もいまも米国は韓国の核開発の試みに強く反発する。堂々と言葉には出さなくても米国の政策決定者は心の底から「われわれは北朝鮮より数十倍の核を持つソ連も抑制に成功した、そして2万8000人の米軍が命を賭けていま韓国にいるが、それよりさらに確実な保障がどこにあるのか。われわれの対北朝鮮抑制の意志と能力を信じられなくて核開発をするというのか」と言いたいだろう。
それにもかかわらず、独自の核能力を持ちたいならば米国側と緊密な調整を通じて潜在的核能力から育てていくのが順序だ。本格的核開発はしていなかいが必要な場合には短時間で可能になるよう事前に能力を蓄積し準備をしておく「日本モデル」を参考にする必要がある。もちろんこれを成功させようとするにしても韓米間の信頼関係を厚く積まなければならない。日本はそのようにして相当レベルの潜在的核国家になった。