尹大統領、「韓国版インド太平洋戦略」を公式発表(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2022.11.12 09:43
この日に初めてベールを脱いだインド太平洋戦略には経済協力構想も含まれた。そのキーワードとして「開放的で公正な経済秩序」に言及した。「サプライチェーンの回復力を高め、経済安全保障を強化し、協力的・包容的な経済・技術生態系を形成して共同繁栄を達成していく」と述べながらだ。続いて非公開に転換された首脳会議でも、尹大統領は「韓国とASEANの共同発展と繁栄のために韓・ASEAN自由貿易協定(FTA)にデジタル通商協力を含めてアップグレードしていく」とし「ASEANの需要が多い電気自動車・バッテリーおよびデジタル分野の協力も積極的に強化していく」と述べたと、大統領室は伝えた。
東南アジア10カ国からなるASEANは、安い労働力を持つ生産基地を越えて巨大市場に変化しているというのが尹大統領の認識だ。この日の首脳会議で尹大統領が「我々はインド太平洋時代に生きている。世界の人口の65%、GDPの60%以上を占め、全世界の海上運送の半分がこの地域を通過する」と強調したのも同じ脈絡だ。尹大統領は気候変動とデジタル格差、保健分野での積極的な寄与外交の意志も明らかにした。そのために包容・信頼・互恵を3大協力原則としてインド太平洋戦略を積極的に推進していくと強調した。